(Photo by Lintao Zhang/Getty Images)

李克強氏の死 北京が半ば戒厳令的状態  

中国共産党の前首相であった李克強氏の遺体は、10月27日の夜、北京に到着し、301病院(中国人民解放軍総病院)に安置されている。現在、北京は未曾有の緊張感に包まれ、半ば戒厳令のような状態と化している。

公式な中国共産党の発表によれば、李氏は心臓発作により逝去したという。しかしながら、外部の情報源からはその発表に疑義が呈されている。李氏の旧宅である安徽省合肥市は献花された花で溢れているものの、中国共産党の厳格な監視の下、北京では大規模な追悼行事は認められておらず、インターネットで確認できるのは、李氏の母校、北京大学での献花のみである。

10月29日の情報によると、北京は事実上、戒厳令的な状態にある。公式の発表はないものの、多数の武警が北京に展開しているとされる。

▶ 続きを読む
関連記事
中国共産党の5中全会が10月26日に開幕。専門家は、習近平が長年人事を担ってきた陳希の勢力「陳家軍」を粛清の標的にしていると分析。党内の権力闘争や第21回党大会に向けた動きを読み解く
中共の五中全会を前に、全国政協副主席の胡春華が重要会議を欠席し、失脚説や家族の連絡途絶説が浮上した。中共内部関係者は体調不良が理由だと説明する一方、政治的復権は困難との見方を示した
中国株の時価総額が5月のピークから約5か月で約376兆円減少し、弱気相場に入った。AI新モデルの発表も株価を支えられず、台湾・韓国株と明暗が分かれた。消費低迷や不動産不況、企業の収益力の弱さが重荷となっている
台湾で習近平を風刺したコメディアンが、汚物をかけられた後、車ではねられ負傷。検察は中国籍の人物が45万台湾ドルで襲撃を依頼した疑いを指摘し、台湾人5人を起訴。台湾当局は中国共産党による越境弾圧を強く非難
習近平はなぜ後継者を指名しないのか。毛沢東が指名した後継者たちの失脚は、権力継承の難しさを物語る。長期政権の先に待つのは安定か、それとも権力闘争か。ポスト習近平の中国を読み解く