米英がカナダ支持表明、シーク教徒殺害事件巡るインドとの対立で
[ワシントン 20日 ロイター] – シーク教徒の分離主義運動指導者がカナダで殺害された事件を巡り、カナダとインドの関係が悪化している問題に関連して、米英はインド政府へ20日、カナダに対してインド駐在の外交官の退去を求めないよう要請した。
シーク教徒の独立を支持する指導者ハーディープ・シン・ニジャール氏が6月、カナダ西部で殺害された。トルドー首相はインド政府の関与の可能性を指摘したが、インド政府は否定している。
カナダのジョリー外相は19日、翌日までに外交官の減員に応じなければ身分を保障しないとインドが通告したため、インドに駐在していた外交官41人を引き揚げさせたと説明していた。
西側諸国はニジャール氏死亡に関して、インドを公然と非難することに消極的だ。専門家によると米英も、アジアにおける中国の主要なライバルであるインドとの関係を壊したくないと考えている。にもかかわらず、今回の米国務省と英外務省の声明は、インド政府に対する最も直接的な批判となった。
英外務省の報道官は「多くのカナダ人外交官がインドを離れることになったインド政府の決定には同意できない」と述べた。
米国務省は「意見の相違を解決するには、現地に外交官が必要だ」とした上で、インドが「(外交官の地位と権利を守ることを定めた)ウィーン条約を守るよう望む」と述べた。
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