東京・神宮外苑の銀杏並木(筆者提供)

神宮外苑再開発を考える 「街づくり」合理的な判断を

明治神宮外苑の再開発に反対運動が起きている。私は、使いやすく、景観が美しくなるこの計画に期待している。ところが、反対論は「木を切るな」などの感情論ばかりで、合理的な理由が見えない。これだけではなく“環境配慮”を名目に、都市の再開発が止まる例が、全国で多発している。その状況を変えなければならない。

私は東京生まれの東京育ちだが、明治神宮外苑は東京で特に好きな場所だ。秋の色づいた銀杏並木が美しい。ここは明治神宮などが所有する土地で、聖徳記念絵画館という明治の業績を称えた絵を展示した建物を中心に整備された空間だ。

ここは明治期には青山練兵場だった。日露戦争の後には、軍人5万人、東京市民数十万人が参加する戦勝記念閲兵式が行われた。大喪の礼もここで執り行われ、大正15年(1926年)10月に、大部分が国から明治神宮に払い下げられた。

▶ 続きを読む
関連記事
倒産寸前のセラミックス工場から2つの世界的大企業を創り上げ、78歳で日航(JAL)再建を果たした稲盛和夫。「人間として何が正しいか」を問い続け、生涯をかけて体現した「敬天愛人」の真諦に迫る
『論語』学而篇から治国の本質を解き明かす。晏嬰の信義、漢文帝の節約、召公の愛民という歴史的逸話を通じ、真の善政とは「無事」を極めることにあると提示。時代を超えて響く孔子の徳治思想を紐解く
東京の片隅にある8席のラーメン店。効率や規模拡大を追う現代で、「この一杯しか作れない」と職人が一生をかけて紡ぐ静かな境地とは。稲盛和夫の「敬天愛人」や儒教の「智」を通じ、真の豊かさを問う
『論語』学而篇(四)を解説。「吾日三省吾身」に秘められた内修の天機と、古代教育における「修徳開智」の本質を読み解く。単なる教訓を超え、偽善を排して真の「忠・信」を実践するための指南書となる一文
中国共産党は西側の多文化主義や対立構造をいかに利用し、自滅を加速させているのか。社会の4つの層に潜む「工作」の実態と、深い経済的依存を抱える日本固有の脆弱性を解き明かすシリーズ第4篇