mRNA医薬を投与された食品が増えつつあるが、リスクは全くの未知数
mRNAワクチン接種した動物性食品、米国で準備進む
今、mRNA技術を用いた遺伝子治療の対象となる食品が増えている。最近では、エビの養殖にmRNAワクチンを導入することを目指すイスラエルのある企業が、投資家グループから825万ドル(約12億円)を調達した。経口投与のRNA粒子プラットフォームを通じて海洋種の動物の健康を促進・改善するためだという。
バイオテクノロジー企業のViAqua社は、リボ核酸干渉(RNAi)を利用してエビの遺伝子発現を操作するRNAベースのワクチン製品を開発した。RNAiとは、RNA分子が標的のmRNA分子を中和することによって遺伝子の発現や翻訳を制御する生物学的プロセスだ。
このワクチンは、白点症候群(WSSV)に対する抵抗力を強化するために設計された飼料サプリメントの形で提供される。白点症候群は、年間約30億ドル(約4480億円)の損失と世界で15%のエビ漁獲量の減少をもたらすウイルス感染症だ。ViAqua社は、食品に含まれるRNA分子が、病気の原因となる遺伝子発現を抑制できると指摘している。
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