NATO高官、武器生産増強を要請
[ワルシャワ 4日 ロイター] – 北大西洋条約機構(NATO)のロブ・バウアー軍事委員長は3日、ウクライナでの戦闘によって「(軍事物資の)在庫の底が見えてきた」ため、軍需産業が武器や弾薬の生産を増強する必要があると表明した。ワルシャワ安全保障フォーラムの初日に語った。
ロシアが2022年2月にウクライナを侵攻して以来、NATO加盟国ではウクライナへの供給だけでなく自国の在庫を積み増すために武器や装備品の需要が急増している。NATOは需要を満たすために生産を増強するように訴えてきた。
バウアー氏はウクライナ戦闘の何年も前から軍需予算が既に上昇していたものの、業界は生産能力を増強してこなかったと指摘した。
バウアー氏は「そのため、戦闘前に価格は既に上昇していた。ウクライナに兵器システムや弾薬を供与することは素晴らしいことだが、価格上昇は深刻化した。在庫が満杯だったわけではない」と指摘。「欧州は在庫が半分か、またはそれ未満の水準から供与を始めており、在庫払底が見えてきた。業界はもっと速く生産を増強する必要があり、われわれは大量に必要としている」と訴えた。
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