カトリック教徒主体のメキシコで、以前ならほぼ不可能に思えた判決が出た。人工妊娠中絶をした女性が投獄されてきた同国で9月6日、最高裁判所の裁判官が全員一致により、連邦政府が中絶を犯罪とすることを違憲と判断したのだ。写真は「刑法から中絶を排除せよ」と書かれた横断幕。3月8日、メキシコ市のソカロ広場で撮影(2023年 ロイター/Quetzalli Nicte-Ha)

アングル:メキシコで中絶合法化へ、米国人希望者の流入増加も

[メキシコ市 8日 ロイター] – カトリック教徒主体のメキシコで、以前ならほぼ不可能に思えた判決が出た。人工妊娠中絶をした女性が投獄されてきた同国で6日、最高裁判所の裁判官が全員一致により、連邦政府が中絶を犯罪とすることを違憲と判断したのだ。

こうした包括的な判断を求めてきた中絶権擁護の活動家にとっては、2021年以来の大きな勝利だ。この年、最高裁判所は中絶を犯罪とする北部コアウイラ州の法律を無効と判断している。

この際の最高裁判決が重要な判例となって、連邦レベルの医療体制において中絶処置が提供されるようになり、この処置の利用を急激に拡大する道が開かれた。いずれは、厳しい制約のある法律を逃れようとする米国の中絶希望者にとって、メキシコという行き先が存在感を増してくる可能性もある。

▶ 続きを読む
関連記事
パナマ政府は3月19日、CKハチソン傘下のパナマ港務会社が発表した「港湾契約取り消し」声明を「誤りで中傷的」と否定。最高裁判決で運河両端港湾権を違憲とし契約取消
米国のクルーズ上院議員と、マークリー上院議員が共同で「法輪功保護法案」を提出した。 提案者は、中共が長年にわたり、国家主導の臓器摘出システムを通じて、法輪功学習者らなどのグループを対象に、生体臓器収奪を行ってきたと指摘している
3月16日、キューバで大規模な停電が発生し、約1千万人が影響を受けた。キューバの電力会社によると、送電網が全面的に崩壊したという。トランプ大統領は16日、キューバ情勢について「現政権はすでに終局を見ていると思う」と述べた
イランの独裁政権が壊滅的打撃を受ける中、キューバでも新たな動きが出ている。同国の首脳は公の場で、米国との交渉が進行していることを明らかにし、解決策を模索していると述べた。これにより、中国共産党が長年構築してきた「反米独裁連盟」が揺らぎ、北京にとって懸念材料が相次いでいる。
トランプ大統領による強い圧力のもと、キューバのミゲル・ディアスカネル大統領は、アメリカと交渉中だと認めた。米中首脳会談を前に、中国共産党政権が長年築いてきた「反米独裁連合」が崩れつつあるとの見方も出ている