中国共産党の元幹部が7年前に「決死隊」を募り、中共政権を転覆しようと計画していたことが15日、中国国家安全部の発表で分かった。資料写真 (Photo by GREG BAKER/AFP via Getty Images)

「決死隊」募り転覆図る…中共、7年前の事件を公表 背景に反スパイ法か

中国共産党の元幹部が7年前に「決死隊」を募り、中共政権を転覆しようと計画していたことが、中国国家安全部の発表で明らかになった。元幹部は実刑判決を受け、現在は釈放されている。なぜ旧事件が今になって公表されたのか。中国問題専門家は「改正反スパイ法を背景にした中共の思惑」を分析する。

国安部の発表によると、中国南西部・雲南省の元学校幹部だった肅氏は「長期間にわたってネット上で反動的な言論を展開」しただけではなく、「国外の敵対組織の核心的メンバーと積極的に連絡を取り、海外から武器を調達することも検討」し、「決死隊を募って暴力行為で国家政権を転覆させ、中国の政治体制を変えようとしていた」。肅氏は一連の行動を「中国ベンガジ計画」と名付けた。

しかし、計画は実行前に国家安全当局によって摘発され、関係者全員が逮捕された。肅氏は2016年10月、「国家政権の転覆を扇動した罪」で拘束され、11月に保釈された。しかし2017年4月、中国共産党総書記を民主的な方法で選出すべきだとした公開状を出すと、再び拘束された。

▶ 続きを読む
関連記事
中国恒大集団の創業者、許家印被告に違法な資金調達や業務上横領など8罪で無期懲役判決。全財産没収と不法所得の追徴も命じられ、恒大2社には計158億2000万元の罰金が科された
江沢民の生誕100年の記念式典で、習近平は異例の調子で称賛した。だが、官界の腐敗、反日教育、法輪功への残酷な迫害、臓器収奪など、江沢民が残した禍根は、今も消えていない。生誕100年の節目を機に、江沢民政治の実像をたどる。
中国共産党の習近平がこのところ、元総書記の江沢民を異例ともいえる形で称賛している。専門家は、その背景には、共産党大会の次回開催を前にした習近平の権力維持に向けた思惑があると分析している。
中国の元首相・朱鎔基への献花は管理され、ネット投稿も制限か。当局は、追悼が政府への不満に広がることを恐れている
中共の治安・司法部門で過去の事件をさかのぼる大規模調査が進んでいる。権力と金銭をめぐる癒着や軽い量刑を再調査し、海外移住者には国内の家族を通じて帰国を求める動きも出ている