「巨万の富を得た」無断で細胞採取しポリオワクチン開発…遺族が病院を提訴
ヘンリエッタ・ラックス氏の子宮頸がん細胞を無断で採取し、ポリオ・ワクチンやHIV治療薬などの開発に用いたとして、ラックス氏の遺族は10日、細胞使用の停止などを求めてバイオ医薬品大手ウルトラジェニックス社を提訴した。
米メリーランド州連邦地方裁判所に提出された訴状によると、ウルトラジェニックスは、「アフリカ系アメリカ人のヘンリエッタ・ラックスの生きた遺伝物質を商品化するという意識的な選択をした」と主張している。
1950年代、ラックス氏はボルチモアのジョンズ・ホプキンス病院で子宮頸がんの治療を受けた。治療中、医師らは彼女から無断で子宮頸がん細胞を採取した。後に世界各地で様々な医学的研究に使われるようになったその細胞は「ヒーラ細胞」と呼ばれ、人工的に培養され無期限に分裂できる初の「不死」細胞株となった。翌年、ラックス氏は31歳という若さで亡くなった。
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