この景気減速で、中国内外から景気刺激策の強化を求める声が高まっている。中国人民銀行(PBOC)は複数回の利下げを行い、PBOCの劉国強副総裁は更なる「反循環的調節」を行うと表明しているが(大紀元資料室)

分析 中国経済 さらなる悲報

最新の経済指標によれば、中国経済は厳しい状況にあることが明らかになっている。第2四半期の国内総生産(GDP)は、公式発表や非公式の予測を下回る結果となった。

すべてのセクターが停滞しているが、特に一部のセクターはさらに悪い状況にある。一方で、中国経済を急速に回復させるための手段はほとんどない。

中国の公式統計によると、今年第1四半期は前年同期比で6.3%の実質成長率が記録された。高い成長率に見えるかもしれないが、実際には2022年初頭の経済がいかに低迷していたかを示すものだ。第2四半期の実質GDPは第1四半期の数字をわずか0.8%上回るにとどまり、第1四半期の2.2%の成長率に比べて大きく減速した。

▶ 続きを読む
関連記事
中共が誇示してきた「一帯一路」は行き詰まりを見せており、世界の少なくとも14か国で労働者への賃金未払いが発生していると指摘されている。​
キヤノンは、中国・広東省中山市にあるプリンター工場を事実上閉鎖した。日中関係が急速に冷え込む中、同工場の生産停止は中国からの生産移転と戦略的撤退の象徴として受け止められている
中国経済の悪化が続く中、多くの若者が失業や低賃金に苦しみ、親の援助に頼って生活している
かつては国際資本の非常に人気のある投資先であった中国市場は、現在では高リスクの環境とみなされている。
中国共産党のマネーロンダリングは、麻薬カルテルを助けるだけではない。世界的な違法経済を拡大し、北京の地政学的野望を後押ししている。