自民党の茂木敏充幹事長は25日の記者会見で、東京電力福島第1原発の処理水放出計画に対する中国の反発について「中国には科学的根拠に基づいた議論を行うように強く求めたい」と述べた。写真は福島第1原子力発電所内のタンク。3月撮影。(2023年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

中国で放出の処理水濃度、さらに高いのも事実=茂木自民幹事長

[東京 25日 ロイター] – 自民党の茂木敏充幹事長は25日の記者会見で、東京電力福島第1原発の処理水放出計画に対する中国の反発について「中国には科学的根拠に基づいた議論を行うように強く求めたい」と述べた。その上で「実際に中国で放出されている処理水の濃度がさらに高いというのも事実だと思っている」と語った。

日本政府は処理水放出に関し、国際原子力機関(IAEA)の包括報告書の結論を踏まえて高い透明性をもって国際社会に丁寧に説明していく考えで、夏ごろを見込む放出時期の方針に変更はないとしている。

茂木幹事長は、放出時期は政府が「安全性の確保、風評対策の取り組みの状況を確認しつつ、適切に判断する」とした。

関連記事
岩屋毅外相は4日、韓国の趙兌烈(チョ・テヨル)外交部長官と電話会談を行った。日韓協力が国際社会全体の平和と安定にとって大事だと確認した
石破氏のもと、対中関係はどのようになるだろうか。対中政策について、高市氏は「タカ派」、石破茂氏は「ハト派」とみなされている。中共にとって、高市氏が当選しなくて安堵した一方、石破氏に対しても一定程度警戒していると考えられる。
石破新内閣の顔ぶれ、経歴とは? 全閣僚のうち、13人が初入閣。総裁選の石破陣営や旧岸田派、旧森山派から複数人が入閣した一方、旧安倍派から入閣した人はいなかった。
新総裁に選出された石破茂氏。次期首相に就任する見通しだ。政策には、国防軍明記、アジア版NATO創設、金融所得課税などを掲げている。
最近日本に対する中露の軍事的挑発が続く中、中共がICBMの発射実験を実施。その意図とは何か。「習近平へのアピール」と捉える専門家もいる