より現実的で重要なのは、世界の工場の過剰生産能力を解消することだ。中国は今や世界最大の工場であり、多くの産業の生産能力は世界市場全体に向けていたが、大規模なデカップリングの過程で外部市場の一部が失われた。写真は放置された膨大な数のシェア自転車 (Photo credit should read STR/AFP via Getty Images)

中国経済危機はデフレではなく過剰生産によるものだ=清華大学教授

一部の専門家は現在の中国経済の問題をデフレとまとめているが、清華大学社会学部の孫立平教授は投稿で、その背後にあるのは過剰生産の問題だとの見解を示している。中国が今直面しているのは、相対的過剰と絶対的過剰が混在する特殊な状況だと教授は指摘した。

孫教授は19日、「孫立平社会観察」という自身の公式アカウントで、中国で起きた2つの経済危機に言及した。1つは1997年のアジア金融危機で、中国の工業製品の95%が需要を上回った。もう1つは、2008年の米国サブプライム住宅ローン危機が金融大津波を引き起こし、中国は生産過剰の危機に見舞われた。

「現在の経済問題をデフレと表現する経済学者もいるが、私は、デフレは景気回復の遅れや失業など、関連する多くの問題の背後に、生産過剰の問題があると考えている。

▶ 続きを読む
関連記事
北京首都国際空港は旅客数で長年中国首位だったが、現在は巨額赤字に陥り、ここ6年間の累計損失は115億元に達した。複数の分析では、この赤字は中国共産党総書記習近平の政策判断と関連しているとの見方が出ている
12日、長崎県五島市沖の排他的経済水域で、中国虎網漁船が水産庁の立入検査を拒否し逃走。漁業取締船「白鷗丸」等が対応し、船長を現行犯逮捕した。本年初の外国漁船拿捕事例となった
中国当局は、国内経済における需給バランスの不均衡を是正する必要性を認めながらも、結果としてその問題を悪化させるような政策を選択している
日本が深海6千mでレアアース採取に成功。世界を驚かせたこの快挙は、中国の「資源兵器化」を無力化し、日本の「資源貧国」脱却を予感させる。独占体制の終焉と、新たな国際秩序へのカウントダウンを読み解く
見過ごされがちだが、競業避止義務条項(NCC)の不適切な運用は経済活動を深刻に抑制し得る。競業避止条項とは、在職中または退職・取引終了後に、自社と競合する事業や行為(転職・起業)を一定期間制限する契約だ