北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党総書記の妹、金与正党副部長(写真)は17日、米国は安定を危険にさらす愚かな行為を避けるべきだと述べた。2019年2月撮影(2023年 ロイター/Leah Millis)

米は安定危うくする「愚かな行為」やめるべき=北朝鮮の金与正氏

[ソウル 17日 ロイター] – 北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党総書記の妹、金与正党副部長は17日、米国は安定を危険にさらす愚かな行為を避けるべきだと述べた。朝鮮中央通信(KCNA)が報じた。

北朝鮮は12日に大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験を実施した。米ホワイトハウスのサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は16日、北朝鮮が再びICBM発射実験を行うのではないかとバイデン政権は依然懸念していると述べていた。

与正氏は「米国は、われわれを挑発することによって自国の安全を危険にさらす愚かな行為をやめるべきだ」と述べた。

米国の核弾道ミサイル潜水艦(戦略原潜)が韓国を訪問する計画を非難し、「拡大抑止」を高める行動は北朝鮮を交渉のテーブルから一層遠ざけるだけだと指摘した。

無条件での話し合いを求める米国の要求を拒否し、北朝鮮の軍縮が可能だと米国が考えているなら、それは間違いだと指摘した。

「合同軍事訓練や戦略的資産の配備、制裁の緩和を一時的に停止することで、われわれの前進を止め、不可逆的な軍縮を達成できると考えているのなら、米国は妄想を抱いている」と述べた。

与正氏は11日、米偵察機が前日に北朝鮮の経済水域上空に8回侵入したと非難し、米軍が「不法侵入」を続ければ、非常に危険な飛行を経験することになると警告していた。

関連記事
「包括的戦略パートナーシップ条約」締結など露朝関係が強化される中、中朝関係には隙間風が吹いている。元来、露中朝関係の内実はどうなのだろうか。金正日元総書記が亡くなる前に金正恩氏に「誰を信じても良いが、中共だけは信じるな」と言ったとされる。
元北朝鮮駐英公使のテ・ヨンホ氏は、ロシアで戦う北朝鮮兵士に対し脱北を呼びかけた。テ氏は自由アジア放送のインタビューで「稀有な亡命の機会」と述べ、韓国への逃亡を勧めるとともに、兵士たちが金正恩のために命を犠牲にする必要はないと強調した。国を裏切る国の指導者、金正恩とはそういう人間ということだ。歴史には彼の汚名と犯罪しか残らないだろう。
70年前、旧ソ連は武器とパイロットを提供し、北朝鮮が朝鮮戦争に参加することを支援した。しかし今、北朝鮮は遠く離 […]
NATOのルッテ事務総長は28日、ロシアに派兵された北朝鮮軍部隊がロシア・クルスク地域に配備されたことを確認したと明らかにした。米国防総省は、北朝鮮が戦闘に加わった場合、米国はウクライナによる米兵器の使用に新たな制限を課さないと発表した。
韓国のLG化学が、ソウル中央地方裁判所に対し、特許侵害で中国の正極材メーカー容百新能源科技の韓国子会社である載世能源を提訴した。EV向け大型電池の特許技術をめぐる韓国企業による中国企業への訴訟は今回が初めて。