2023年6月30日、違法花火の被害者である少女ラヴェーヤ・モズリーさん(ラヴェーヤ・モズリー、右)は勇気を振り絞ってカメラに向かい、花火を打ち上げないようみんなに訴えた。(江林達/大紀元)

13歳少女が違法花火で左手の指を全部失う

色とりどりの花火は見ごたえがあるが、その裏には大きな危険も潜んでいる。毎年7月4日前後、全米の人々は花火で独立記念日を祝う。 しかし、違法な花火によって怪我をしたり、命を落としたりする事故もしばしば報告されている。

6月30日、カリフォルニア州の消防士と警察当局が開いた記者会見で、ジュニアサッカーチーム「ワッツ・ラムズ」に所属する13歳のラヴェヤ・モズレーさんがカメラの前に立ち、「 安全が一番大事だ。他のみんなにも、安全で責任ある休日を過ごしてほしい」と語った。

違法花火の爆発事故の被害者本人である彼女は、この言葉を痛感している。

違法花火打ち上げ、左手を失う

昨年7月5日、モズレーさんは近所の友人と家の外で遊んでいた。 「友人は道で花火を見つけた。ただの発煙筒だと思ったが、実はM80の大型花火だった。 知らずに火をつけてしまった」

その結果、モズレーさんは「左手の指を全部失った」

事件後、モズレーさんは病院に運ばれた。違法花火の爆発により、彼女は両手の爆風による負傷し、一時的に視力を喪失し、顔面から出血、鼓膜が破裂し、さらにI度、II度、Ⅲ度の熱傷を負った。

「あの日、私の人生は変わった。このようなことは、もう誰にも起こってほしくない」とモズレーさんは述べた。 

恐ろしい怪我を負った後、モズレーさんは勇敢に立ち上がり、自分の体験を共有し、他の人に勝手に花火で遊ぶ危険性について警告している。

カリフォルニア州では、「危険な」違法花火の取締りは「ゼロ・トレランス(不寛容)」である。 M80、M100大型花火、スカイロケット、ボトルロケット、チェリーボム、迫撃砲、爆竹などはすべて危険な違法花火に分類されている。

カリフォルニア州保健安全法の花火罰則規定では、州の花火法に違反して未改造の危険な花火を所持した者は、軽犯罪または公序良俗違反として処罰されることがある。 所持している未改造の危険花火の総重量により、罰金額は500ドル(約7万2000円)から5万ドル(約720万円)以上となる。

花火は人間にとても極めて危険と医者は警告

カリフォルニア州にはもう一つ、州によって安全性が証明された「Safe and Sane」安全花火がある。これらは、指定された露店で買うことができる。

しかし、グロスマン熱傷センターの医師マット・ヤング氏は、どんな種類の花火でも危険であり、「毎年、花火で重傷を負ったり、死亡したりする人さえいる」と指摘している。

医師が治療した患者の中には、爆発した花火で顔に怪我を負った人、違法なボトルロケット花火で目を怪我した人、手に怪我を負った人、そして強力な爆発力を持つ花火により、手を傷つけり、火傷したりした人がもいた。

「ボトルロケット花火は空中で打ち上げられる爆竹の一種であり、人の目を直撃し、一生涯、失明する可能性もある。誤ったタイミングで爆発する花火もあり、非常に危険だ」とヤング医師は語った。

子供たちに人気のある線香花火(スパークラー)でも同様の危険が存在する。ヤング医師は、「子供が線香花火を持って走り回ると、衣服に引火する可能性が非常に高く、深刻な火傷を引き起こすことがある」

「火傷を負った場合、患者は数週間入院し、皮膚移植手術を受ける必要があり、重度の場合は永久に傷跡が残る可能性がある」と述べた。

6月30日に行われたイベントでは、専門家が花火の殺傷力をマスコミの前で実演した。着火した花火の棒が服に触れると、たちまち燃え上がり、1分もしないうちに着ている服全てが灰になった。

また、その専門家は違法花火を3つのスイカにそれぞれくくりつけた。彼が点火ボタンを押すと、その瞬間、突然、大爆発が起こり、スイカは一瞬にして粉々に吹き飛ばされた。

カリフォルニア州の消防士や警察官は、独立記念日を安全に過ごすために、自分で花火を打ち上げず、花火師など専門家が行う花火大会を見学するよう市民に呼びかけている。

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