写真は2014年、ハーグにて撮影 (Photo by Sean Gallup/Getty Images)

【寄稿】安倍元首相が蒔いた種、必ずや実を結ばせる 長尾敬

一周忌を前にした7月1日、安倍晋三元総理を慰霊する「留魂碑」の除幕式が行われました。安倍元総理が心から尊敬されていた幕末の思想家、吉田松陰が弟子たちに残した「留魂録」に因んだ名前だけに、心にグッと刺さるものがありました。安倍元総理が亡くなられた直後、私もすぐ留魂録を読みました。今も本棚の一番近いところに置いております。あれから、一年。本当に早いものです。

総理が命を落としたあの場所に慰霊碑を作りたいと実に多くの方々が運動しましたが、それも叶わず、車が通るたびに総理の御魂が踏み付けられているような気がしてならぬ車道になってしまったこと、民主主義を真っ向から否定するテロ行為が行われた凄惨な事件をこの場所に刻むことで、二度とこのようなことが発生せぬよう戒めると同時に、安倍晋三という不世出の政治家がここに遭難したことを後世に残す「証」すら作れていないことを、心からお詫び申し上げたいと思います。本当にお恥ずかしい限りです。

2012年11月7日、私のFacebookに二度目の返り咲き直前の安倍元総理から「長尾さんには民主党は似合いません」とコメントを頂戴し、お礼の電話を差し上げましたところ、開口一番、「自民党の席が空いたから同じ選挙区で大変だと思うけれど自民党に来て一緒にやらないか」と声をかけて頂きました。

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