パリ郊外ナンテールで27日、17歳の少年が検問中の警察官に銃で撃たれ死亡したことを受け、一夜にしてフランス全土に抗議活動が拡大した。警察はこの日だけで180人を逮捕した。パリ郊外で撮影(2023年 ロイター/Sarah Meyssonnier)

フランス全土で抗議活動、180人逮捕 警察官による少年射殺で

[ナンテール(フランス) 29日 ロイター] – パリ郊外ナンテールで27日、17歳の少年が検問中の警察官に銃で撃たれ死亡したことを受け、一夜にしてフランス全土に抗議活動が拡大した。警察はこの日だけで180人を逮捕した。

マクロン大統領は上級閣僚と危機管理会議を開き対応を協議。ダルマナン内相は、29日には騒乱鎮圧のため全国に4万人の警察官を配備すると発表した。これは前日に配備された人員の約4倍に相当する。ただ、現時点では非常事態宣言の発令には至っていない。

少年は北アフリカ系で、多様な人種が集まる大都市の郊外では警察による暴力に反発が強まっている。

▶ 続きを読む
関連記事
ドイツ検察当局が、ナチス政権下で迫害されたユダヤ人の子孫を装い、ドイツ国籍を不正取得した疑いで32人を捜査。少なくとも28人が中国籍で、偽造書類や架空の血縁関係が使われたという
欧州金属協会がEU本部前に棺を並べ、中国製部品の安値流入への対策強化を要求。欧州製造業の空洞化や雇用喪失への懸念が高まる中、EUの対中貿易措置の行方に注目があつまる
ベルギー検察は、半導体メーカーBelGaNの元幹部をスパイ活動の疑いで拘束した。窒化ガリウム半導体の知的財産や営業秘密が中国企業に流出した可能性を捜査
EUはグリーンランドに2億ユーロを投資すると発表した。通信、クリーンエネルギー、重要鉱物を重点分野とし、北極圏で存在感を強める中国共産党とロシアへの警戒も背景にある
軍も産業もエネルギーなしには動かない。脱炭素を急ぐEUと、エネルギー・産業基盤を確保する中国共産党。その差が、ヨーロッパの防衛力と戦略的自立を左右している