米、中国・メキシコの団体や個人に制裁 フェンタニル流入阻止へ
[ワシントン 30日 ロイター] – 米国は30日、麻薬鎮痛剤「オピオイド」の一種「フェンタニル」を含む錠剤の密造に関与したとし、中国やメキシコに拠点を置く8つの団体と個人9人に制裁を科すと発表した。深刻化する薬物問題への対処に向け、国内流入の阻止を目指す。
米財務省によると、フェンタニルを含む錠剤を米国向けに不正に製造できる機器の販売にも関与していたという。
米政府の推計によると、2021年に薬物の過剰摂取による国内の死者は10万人を突破した。
フェンタニルはヘロインよりも最大50倍、モルヒネよりも100倍強力とされており、米疾病対策センター(CDC)の報告書によると、米国ではフェンタニルを含む薬物の過剰摂取による死者が16年から21年にかけ3倍超に増加した。
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