カナダのトルドー首相(写真右)は9日、中国がカナダ人外交官を国外退去処分にしたことを巡り、カナダが中国からの報復を恐れることはないと述べた。2月撮影(2023年 ロイター/Manu Keggenhoff)

カナダ、中国の報復恐れず=外交官追放で首相

[オタワ 9日 ロイター] – カナダのトルドー首相は9日、中国がカナダ人外交官を国外退去処分にしたことを巡り、カナダが中国からの報復を恐れることはないと述べた。

中国は9日、カナダが中国人外交官1人に国外退去を通告したことを受け、上海のカナダ領事館員ジェニファー・リン・ラロンド氏に13日までの国外退去を通告し、さらなる対応も辞さない立場を示した。すでに緊張状態にある二国間関係がさらに悪化している。

トルドー首相は記者団に対し「報復があることは理解しているが、われわれは恐れることなく、カナダ国民を外国の干渉から守るために必要なことを全て行い続ける」と述べた。

一方、元駐中国カナダ大使のガイ・サンジャック氏は、中国側はさらに高位の人物を追放するか、複数の高官を追放することもできたはずだと指摘し、中国の対応は「非常に慎重だった」との見方を示した。その上で、中国が経済制裁に及ぶことはないとの見方を示した。

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