5月9日、松野博一官房長官は会見で、法務省のホームページが8日夜から9日朝にかけてアクセス数が急増して閲覧障害が発生したと説明した。写真は2021年10月撮影(2023年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

法務省HPの障害、ⅮⅮOS攻撃か原因不明=官房長官

東京 9日 ロイター] – 松野博一官房長官は9日午後の会見で、法務省のホームページが8日夜から9日朝にかけてアクセス数が急増して閲覧障害が発生したと説明した。アクセス数急増の原因は明らかでないとし、法務省で必要な対応を行っていると語った。

共同通信などによると、国際的ハッカー集団「アノニマス」を名乗るツイッターアカウントが9日、日本政府の難民政策に抗議したサイバー攻撃をほのめかし、日本政府が亡命希望者を送還していると主張し「非人道的な行為に反対し、日本政府に抗議する」などと投稿していた。

法務省HPのアクセス数急増によって閲覧障害が発生しているため、今回の障害は外部の多数のデバイスから特定のサーバーやネットワークに一斉に負荷をかけて障害を発生させる「ⅮⅮOS攻撃」の可能性があるとみられている。

松野官房長官は、現段階で障害の原因について回答するのは困難とした上で、ⅮⅮOS攻撃でサービス障害が発生すれば「利用者に影響を与えかねないと承知している」とした。

5月1日付で警察庁と内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)の連名により「政府機関、重要インフラ事業者をはじめとするサイバー空間にかかわるわが国の事業者等により、適切な対策が講じられるようⅮⅮOS攻撃対策について、注意喚起を実施している」と述べ、今後とも政府が適切なサイバーセキュリティ対策を促進していくとした。

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