欧州連合(EU)欧州委員会のドンブロウスキス副委員長は4月28日、ブルガリア、ハンガリー、ポーランド、ルーマニア、スロバキアを経由するウクライナ産穀物の輸送再開で、5カ国と原則合意に達したと明らかにした。2022年5月撮影(2023年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

欧州委、ウクライナ産穀物輸送再開で原則合意 ブルガリアなど

[ブリュッセル 28日 ロイター] – 欧州連合(EU)欧州委員会のドンブロウスキス副委員長は28日、ブルガリア、ハンガリー、ポーランド、ルーマニア、スロバキアを経由するウクライナ産穀物の輸送再開で、5カ国と原則合意に達したと明らかにした。

5カ国は、ウクライナから他国へ輸出されるはずだった穀物が国内市場にとどまり、価格が押し下げられ、農家が痛手を受けると懸念を示した。

ドンブロウスキス氏はツイッターに「近隣のEU諸国とウクライナの農家の懸念に対応するための原則合意」に達したと投稿した。

小麦、トウモロコシ、菜種、ヒマワリ種の4品目については「セーフガード(緊急輸入制限)」の対象とする。ただ、同氏は詳細について明かしていない。

また、地元の生産農家に対する1億ユーロ(1億1025万ドル)規模の補助金支給も盛り込まれているという。

欧州委のフォンデアライエン委員長は、今回の合意について「ウクライナの穀物輸出と世界への食料供給を保ち、EUの農家の生活も守る」としている。

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