4月19日午後、松野博一官房長官(写真)は緊急会見を開き、アフリカ北東部スーダンで15日に発生した正規軍と民兵組織「即応支援部隊(RSF)」との軍事衝突を受け、在留日本人の退避に向けた準備を開始したと明らかにした。写真は2021年10月、都内で撮影(2023年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

スーダンからの日本人輸送へ準備開始=治安悪化で松野官房長官

[東京 19日 ロイター] – 松野博一官房長官は19日午後に緊急会見を開き、アフリカ北東部スーダンで15日に発生した正規軍と民兵組織「即応支援部隊(RSF)」との軍事衝突を受け、在留日本人の退避に向けた準備を開始したと明らかにした。

松野官房長官によると、スーダンには19日現在で大使館員を含む約60人の日本人が滞在している。現時点で日本人への被害に関する情報はないものの「水、食料が不足し、頻繁に停電が起こるなど、厳しい状況にある」という。

このため、政府は19日に官邸対策室を設置。外務大臣から防衛大臣に対し、日本人等の輸送に必要となる準備行動を要請した。これを受けて、防衛省が輸送に向けた準備を開始した。

スーダンにおける正規軍とRSFとの軍事衝突は15日に始まり、18日午後6時(1600GMT)には米国などの要請に基づき24時間停戦が正式に発効した。しかし、首都ハルツームでは停戦発効直後から激しい銃声が響いている。

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