中国の海外秘密警察署について、識者は日本政府も摘発すべきだと指摘した。写真は2021年7月、新宿中央公園で警察と対峙する中国共産党支持者(Photo by Takashi Aoyama/Getty Images)

中国「秘密警察署」、日本でスパイ勧誘と脅迫行為 識者は摘発求める

米国ではFBIが中国「秘密警察署」を摘発したが、同様の拠点は日本国内にも存在する。この中国当局の出先機関からスパイ勧誘を受けた男性はエポックタイムズの取材に対し、脅迫と利益誘導を併用するその手法を打ち明けた。日本の政治家と識者は、秘密警察署を摘発するよう政府に求めている。

「中国の国家安全部は私の情報をすべて把握している。彼らは私の離別した妻に多額の金銭を渡し、スパイにならなければ、子供に会えなくなるぞと脅してきた」。

今年1月、日本に住む中国人男性の石明さん(仮名)は取材に対し、中国の工作員が脅迫と利益誘導を併用しながらスパイ勧誘してきた体験を語った。

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