松野博一官房長官は20日午前の記者会見で、スイス当局がUBSによるクレディ・スイスの買収を公表し、日銀など6中銀がドル資金供給拡充を打ち出したことを評価した上で、内外の金融市場の動向やその金融システムへの影響を強い警戒心をもって注視していく考えを示した。3月17日、首相官邸で撮影(2023年 時事通信)

内外の金融市場動向やその影響、強い警戒心もち注視=松野官房長官

[東京 20日 ロイター] – 松野博一官房長官は20日午前の記者会見で、スイス当局がUBSによるクレディ・スイスの買収を公表し、日銀など6中銀がドル資金供給拡充を打ち出したことを評価した上で、内外の金融市場の動向やその金融システムへの影響を強い警戒心をもって注視していく考えを示した。

松野官房長官は各国当局の対応について「足元の金融市場でリスク回避的な動きがみられる中、各国の関係者が信用不安の影響を拡大させないため迅速に努力を重ねた結果」と評価した。その上で日本の金融システムに関し「現在、日本の金融機関は総じて充実した流動性や資本を有しており、金融システムは総体として安定している」と述べた。

政府としては「引き続きさまざまなリスクがあり得ることを念頭に置き、日銀はじめ各国の金融当局とも連携しつつ、内外の経済・金融市場の動向やそれが金融システムの安定性に与える影響などについて強い警戒心をもって注視していきたい」と語った。

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