政府系メディアの記者の投稿が米中台を巻き込む騒ぎとなった。写真は台湾軍を視察する蔡英文総統 (Photo by SAM YEH/AFP via Getty Images)

台湾めぐる認知戦、一段と激しく 記者のフェイクニュースに米中台当局が反応

台湾に対する硝煙のない認知戦は、昼夜を問わず行われている。先月、米国の台湾政策に関する一件のツイートが世論を揺るがし、米台当局が対応に追われた。外国政府の「代理人」が拡散する偽情報の問題が浮き彫りとなるなか、台湾情勢に詳しい評論家は「認知戦こそ現時点における台湾への最も猛烈な攻撃だ」と指摘した。

米ワシントンで活動するラジオ番組の司会者ガーランド・ニクソン氏は2月15日、以下の内容のツイートを投稿した。

「速報:ホワイトハウスの内部情報によると、ネオコンのウクライナ計画よりも大きな惨劇が起こるのかと尋ねられた際に、バイデン大統領は『私たちの台湾破壊計画を見ておくがいい』と答えたという」

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