IOC、ロシア五輪参加容認へのウクライナの批判「中傷的」 強く拒否
[キーウ 30日 ロイター] – 国際オリンピック委員会(IOC)は30日、IOCが2024年のパリ五輪にロシアの参加を容認する姿勢を示したことに対するウクライナの激しい批判に反論した。
ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は週末の間、IOCは「暴力、大量殺戮、破壊」を促進している非難。この日は、ロシアが五輪に参加すれば、五輪という舞台で「大量殺戮を促進する」機会を与えることになると述べた。
これについてIOCはロイターに対する声明で「このような中傷的な発言を、IOCは最も強い言葉で拒否する」とし、こうした発言は「建設的な議論の土台にはなり得ない」とした。
これに先立ちウクライナのクレバ外相はこの日、ロシアの五輪選手の多くが国防省に所属するスポーツクラブで競技するなど、軍とのつながりがあると指摘。「軍隊は残虐行為を行い、人を殺し、レイプし、略奪を行っている。無知なIOCはこうした人たちに競技させようとしている」とツイッターに投稿した。
ウクライナのゼレンスキー大統領は先週27日、ロシア選手の五輪出場を阻止するために国際的に働きかけると表明。この日のビデオ演説で「スポーツ官僚の一部が国際大会にロシア選手を参加させようとすることで、スポーツ機構と国際オリンピック運動の信用を失墜させないようにする」と確約した。
ロシア外務省は、ウクライナでの特別軍事作戦を理由にロシアを国際スポーツから締め出そうとする試みは「失敗する運命にある」としている。
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