11月14日、 米国中西部。トウモロコシを主要作物として栽培している「コーンベルト」地帯の春は、例年ならば埃っぽく乾燥している。写真は中国江西省の八陽湖につながる贛江の干上がった川底。8月撮影(2022年 ロイター/Thomas Peter)

焦点:乾く大地、失われる土壌 世界の農業生産を脅かす気候変動

[ウィニペグ(カナダ)/ナイロビ/上海 14日 ロイター] – 米国中西部。トウモロコシを主要作物として栽培している「コーンベルト」地帯の春は、例年ならば埃っぽく乾燥している。だがこの春、この一帯は水浸しになった。一方中国では、揚子江流域の農地が干上がった。どちらの国でも、農家は人々の食料を生み出す土壌を救おうと、敗色の濃い戦いに挑んでいる。

ミネソタ州コットンウッド近郊で農場を営むキャロライン・オルソンさん(55)は、1100エーカーの農地を守るために打てる手は打っていた。土壌を保護するため、畑の周囲には緩衝地帯として1メートルほどの背丈のある草を育てた。冬のあいだも地表を覆うための作物を植えた。

だが5月になると猛烈な雨が降り、種まき期のあいだに大量の土壌が流失してしまった。オルソンさんは不作を予想している。

▶ 続きを読む
関連記事
世界各地で最高気温の記録更新が相次いでいる。なぜ今年の夏はこれほど暑いのか。エルニーニョ現象、ヒートドーム、都市のヒートアイランドという3つの要因から、記録的な猛暑の仕組みを分かりやすく解説
中国が米国産大豆約49万トンを購入した。9月の米中首脳会談を前に、中共政府系の買い手が購入を拡大しており、今後の輸入増加や関税撤廃の行方に注目が集まっている
スペイン飛び地セウタで88人死亡の越境事件を受け、欧州委員長フォン・デア・ライエン氏はEU域外国境の管理強化と物理的障壁設置をサンチェス首相に要請。加盟国間では移民政策を巡る対立も深まっている。
ドナルド・トランプ米大統領は8月3日、米国とイランの交渉をめぐり、イラン指導部は極めて偽善的だと強く非難した。米軍によるイランへの海上封鎖は、合意が成立するか、イランが完全に降伏するまで続くと強調した。
カナダ国籍の中国系女性を、NATO欧州連合軍最高司令部は第三国のためにスパイ活動を行った疑いで拘束した。過去の就職申請で確認していた不正行為と、カナダの安全審査制度の問題点を探る