趙紫陽元総書記の写真を掲げる鮑彤氏 (Frederic J. Brown/AFP/Getty Images)

趙紫陽元総書記の秘書・鮑彤氏死去 天安門事件や法輪功弾圧を非難

中国共産党の故趙紫陽元総書記の秘書だった鮑彤氏が9日朝、病気のため北京で死去した。90歳だった。1989年の六四天安門事件や法輪功弾圧に反対するなど、中国共産党の独裁体制を厳しく批判してきた。

「人間は、天と地の歴史の中にいる、ごく小さな存在に過ぎない。私が90歳になるかならないかは重要ではない。大切なのは私たちが守るべき未来だ。今できること、やるべきこと、やらなければならないことを、しっかりやることが大切だ」。亡くなる4日前の90歳の誕生日に、鮑彤氏はこう訴えていたという。

鮑氏は1932年、浙江省海寧市に生まれた。改革開放が始まった1980年代初頭に趙紫陽総書記の政治秘書となり、趙氏とともに経済のみならず政治改革案も策定した。

▶ 続きを読む
関連記事
中国共産党高官の私的交流への規制が強まっていると、党指導部に近い消息筋が証言した。引退した最高指導部メンバー同士の通話にも届け出が必要だという。内部規制の存在や適用範囲は独自に確認できていない
中国共産党は29日、北京で4日間開いた第20期中央委員会第5回全体会議で、張昇民・中央軍事委員会副主席(68)を政治局員に選出した。来年後半の党大会を控え、軍中心に前例のない規模の粛清が続くなか、空席ポストを埋めた
習近平が中共五中全会後、自ら抜擢した高官を粛清する可能性が浮上。北京の消息筋が党内の権力闘争や次期人事を語った
習近平が自ら選んだ高官も次々失脚。反腐敗運動への異論が党内で浮上し、専門家は汚職を生む体制そのものに問題があると指摘
中国共産党の公式発表によると、今年1~9月、省・閣僚級以上の高官73人が取り調べ対象となった。全国で正式に取り調べを始めた案件は80万件。習近平が反腐敗の徹底を求める中、第21回党大会を前に粛清の広がりが注目される