米ネバダ州で訓練飛行する無人機MQ-9リーパー (U.S. Air Force photo by Airman 1st Class William Rio Rosado)

米国空軍がMQ-9リーパーを日本に配備

インド太平洋諸国の協力の深まりを示すように、米国は2022年10月下旬に日本の海上保安庁を支援するため、日本の三大島の一つの九州最南端にある鹿屋航空基地に8機のMQ-9リーパー無人航空機を配備した。中国との領有権争いや北朝鮮のミサイル発射がエスカレートするなどして東シナ海の緊張が高まる中で、日本にとって初めてとなるリーパー配備が実現した。

複数の報道によると、北朝鮮は10月に12回以上のミサイル実験を実施している。 10月4日に発射された中距離弾道ミサイルは、日本、韓国、米国が合同軍事訓練を実施し、米国のカマラ・ハリス副大統領が韓国の対北国境を訪問している最中に日本列島を横断した。ロイター通信によると、発射実験を日本の岸田文雄首相とジョー・バイデン米大統領が即座に非難し、両首脳は電話会談でこの発射実験を日本国民に対する危険な行動と呼んだ。

 9月14日に日本の浜田靖一防衛相と米国のロイド・オースティン国防長官が会談した後に発表された日本の防衛省の声明によると、リーパーは1年間、日本付近の海で情報収集のために配備される。

▶ 続きを読む
関連記事
日本初のF-35B戦闘機が新田原基地に到着し、「いずも」改装空母などへの配備で西南諸島の防衛力強化が進む。
日本の改装された軽空母「かが」が、アメリカの支援のもとF-35ステルス戦闘機の離着陸テストを行い、日米の軍事協力を深化。中国の軍拡に対抗するための進展として、戦略的抑止力を高めています。
日本は2025年度に10.5%増の8兆5,389億円の防衛予算を要求し、抗議を繰り返す中、中共の軍事行動に対抗して抑止力を強化。海外の軍事脅威が高まる中、長距離ミサイルや防空システムなどで反撃能力を含む防衛項目を強化。
米中間の「戦略競争」と称される覇権争いが激化している中、世界の火薬庫とも称される台湾海峡は、常に武力衝突の脅威が存在する場所だ。7月12日に発表された年度版『日本防衛白書』は、中国が台湾周辺での軍事演習を増やしていることについて初めて警告を発している。また、中国とロシアが日本周辺で行っている共同軍事活動について「深刻な懸念」を表明し、北朝鮮の脅威がこれまでになく大きくなっていることも指摘している。
木原稔防衛大臣は7月5日の記者会見において、自衛隊の深刻な人材不足に対応するため、新たな検討委員会の設立を発表した。この委員会は、自衛官の魅力向上、省人化技術の導入、外部力の活用を核として議論を進める。