米空軍大学は中国ロケット軍の基地や編成に関する詳細な報告書を発表した(報告書よりスクリーンショット)

「司令官から炊事班まで」米空軍大学報告書、中国ロケット軍の全容公開

米空軍大学の中国航空航天研究所(China Aerospace Studies Institute)は24日、「中国ロケット軍の編成」と題する長編報告書を発表した。各基地の所在地、人員、後方支援、軍幹部などロケット軍の全容を公開した。台湾海峡の危機が高まる中、武力行使を放棄しないと明言した習近平主席を牽制する意図があるとみられる。

中国のロケット軍は、弾道ミサイルや地上発射型の長距離巡航ミサイルを運用する独立した軍種。各種弾道ミサイルを配備し、日本や台湾、米国までをその射程範囲に収めている。2016年に改称されるまで「第二砲兵」として知られていた。

255ページに及ぶ同報告書はロケット軍を文字通り「まる裸」にした。各基地の位置情報や指揮官の名簿、配備されたミサイルの種類、炊事班の場所など基地内の情報を細かく記述した。

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