ポーランドの与党幹部は25日、ロシアがバルト海沿岸にある飛び地カリーニングラードからアフリカやアジア諸国からの移民を越境させる恐れがあるため、国境沿いに障壁を建設する必要があるとの考えを示した。 写真は2021年8月、ポーランドとベラルーシの国境に設置された鉄条網(2022年 ロイター/Kacper Pempel)

ポーランド、カリーニングラードからの移民流入を警戒 障壁建設を検討

[ワルシャワ 25日 ロイター] – ポーランドの与党幹部は25日、ロシアがバルト海沿岸にある飛び地カリーニングラードからアフリカやアジア諸国からの移民を越境させる恐れがあるため、国境沿いに障壁を建設する必要があるとの考えを示した。

ポーランドは、ベラルーシとの国境から何千人ものアフリカや中東からの移民が押し寄せた2021年の移民危機の再現を懸念。こうした中、ロシアのメディアは、観光客誘致に向けカリーニングラードが中東とアジアからの航空便の発着を開放したと報じた。

ポーランド与党「法と正義」のソボレウスキ書記長は公共放送ポルスキー・ラジオ1に対し、カリーニングラードとの国境沿いにベラルーシとの国境に建設したものと同様の障壁を建設することを検討していると表明。ロイターの取材に対し「向こう数週間」で多くの移民がカリーニングラードからポーランドに入国しようとする可能性があると語った。

ポーランド国境警備隊の報道官はこの日、国営通信社PAPに対し、国境沿いにセンサーやカメラなどを設置する企業を11月末までに選定し、来年第1─3・四半期にかけて約200キロの国境沿いにシステムを設置すると明らかにした。

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