フリーダムハウスが発表した「インターネットの自由度ランキング」で、中国は8年連続最下位となった(Nicolas Asfouri/AFP via Getty Images)

「インターネットの自由度」中国は8年連続最下位=報告書

米国の人権団体フリーダムハウスが18日発表した2022年版「インターネットの自由度ランキング」の報告書で、中国は8年連続最下位となった。日本は米国や豪州と並んで9位につけ、アイスランドが首位に立った。

世界70の国と地域を対象とした報告書は、世界のインターネット自由度が12年連続で低下していると指摘した。なかでも中国はユーザーのインターネットファイアウォールの回避を助ける企業を罰する規則を起草したり、中国共産党のイデオロギー促進を求めるルールを導入したりするなど、「世界で最も抑圧的」な体制を敷いていると述べた。

また、2022年北京五輪と新型コロナに関する情報が厳しく制限されているとことにも言及した。中国の女子テニス選手・彭帥氏が、中国共産党元幹部から性的暴行を受けたと告発した直後、女性の権利に関するコンテンツの検閲が強化された。基本的人権を無視する形で実施された新型コロナ対策のロックダウンでも、微博(ウェイボー)などで助けを求める国民の声は削除されたと報告書は指摘する。

▶ 続きを読む
関連記事
冬に入って以降、中国の多くの地域で呼吸器系疾患が流行のピークを迎えつつあり、少なくとも17の省でインフルエンザが流行している。北京では他地域に先駆けて流行がピークに達し、インフルエンザの陽性率は45%近くに上っている
湖南省の湘雅二病院で新生児が2度の開胸手術後に死亡した。遺族は医療ミスを疑い、病院側は死亡原因も監視映像も示していないという。ECMOや呼吸器の取り外しも同意なしとされ、危篤時も父親は面会できなかった
11月27日、昆明市洛羊鎮の鉄道駅構内で、試験列車が施工作業員と衝突する事故が発生した。公式発表によれば、この事故で11人が死亡し、2人が負傷した
日本人学校を標的とした暴力的なメッセージは、最近の攻撃と国家主義的な言説の高まりを受けて、日本政府が国民に警戒を呼びかけている
中国浙江省寧波市の病院で、生後5か月の乳児が心臓手術後に死亡。母親が手術の異常な経過や病院側の不誠実な対応を訴えた。同じ医師による過去の乳児死亡例も浮上