習近平氏、「人材強国」戦略を強調 米とのハイテク戦が念頭か

中国共産党の習近平総書記は16日、第20回党大会で活動報告を行い、ハイテク分野で「人材強国」戦略の実施を深化し、国内外から優秀な人材を招致すると改めて示した。米専門家は、米政府が中国への人材流出を防ぐためにより多くの措置を講じる可能性があると示した。

習近平氏は報告で、米政府が中国に対する半導体や製造装置の輸出の全面規制に乗り出したことを念頭に、「重要な中核技術を巡る戦いを断固として勝ち抜く」とした。この目標を実現するために「人材強国戦略の実行を深化し」、「より積極的、よりオープンで、より有効な人材政策を実施する上、人材獲得を巡る国際競争で優位に立つべく努力していく」と述べた。

中国共産党が党大会を開く1週間前に米政府は、米国人技術者に対し、中国の半導体生産・開発への関与を禁止した措置を打ち出した。

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