建国記念日にあたる双十節で演説する蔡英文総統(Photo by SAM YEH/AFP via Getty Images)

中国共産党の軍事行動、台湾との平和統一の主張と矛盾

中国共産党は、中国人民解放軍の航空機による台湾とその周辺地域での軍事演習と侵入がここ数か月で歴史的に増加しているにもかかわらず、「台湾との平和的統一」のために努力すると主張している。

AP通信が報じたところによると、中国国務院台湾事務弁公室の馬暁光報道官は2022年9月に記者団に対し、「我々は最大限の誠意と最大限の努力で平和的な統一の見通しを目指して努力するつもりであることを改めて表明する」と述べた。

こうした発言は、米国のバイデン大統領が「一つの中国」という米国の長年の政策を維持することを改めて強調した上で、台湾は独立について独自の判断を下し、前例のない膠着状態が発生した場合には米国軍が台湾を防衛すると述べたわずか数日後のことだった。

▶ 続きを読む
関連記事
・越境型の暴力リスクが顕在化 ・言論の自由への圧力を懸念 ・台湾社会にも波及の可能性 ・短期潜入・即離脱の手口 ・民主主義維持への警告
・最大の脅威は「内部の分断」 ・浸透工作への警戒が急務 ・結束こそ最大の防衛力
オランダ海軍フリゲート「デ・ロイテル」が台湾海峡を通過。中国側は追跡・監視を実施し反発。一方オランダは航行の自由作戦として国際法に基づく行動と強調した
ホン・カオ米海軍長官代行は、トランプ政権がイラン紛争向けの兵器を優先するため、台湾への大規模な武器パッケージを延期していると述べた
米軍の対イラン軍事行動「エピック・フューリー」が中東を激震させている。圧倒的な火力と斬首作戦による「戦略的麻痺」の衝撃は、台湾侵攻を伺う中共への強力な警告となった。変貌する台湾海峡シナリオの最前線を追う