中国投資の多いカンボジアのシアヌークビル、9月22日撮影 (Photo by TANG CHHIN SOTHY/AFP via Getty Images)

カンボジア、違法賭博師や人身売買業者に対する取締りを実施

9月中旬、カンボジア政府の指導者と法執行機関は、世界的な懸念を受けて、シアヌークビルと首都プノンペンのギャンブル中心地で違法なオンライン賭博や人身売買を行う、大部分が中国人で構成される犯罪シンジケートに対する取り締まりを開始した。 さまざまな詐欺を通じてカンボジアへと誘い込まれた輸入労働者を対象とした搾取は、カンボジアの評判を汚し、かつて繁栄していた観光産業を傷つけたとの声が上がっている。

当局は数千人を逮捕し、1,000か所以上の場所を強制捜査した。 「バンコク・ニュース」によると、カンボジアのフン・セン首相が取締りを命じる1か月前に、違法なオンラインカジノの経営で国際逮捕状が出されている、中国人の賭博王シー・ジジョン(She Zhijiang)を拘束した。 同紙が8月中旬に報じたところによると、シー・ジジョンは約32億円(2,220万米ドル)を貯め込み、33万人の賭博師を抱えて、シハヌークヴィルで主要人物となっていた。彼は中国で刑事告発に直面している。

カナダのテレビネットワーク「グローバル・ニュース」によると、この逮捕は香港、マレーシア、中国、台湾、ベトナム、その他のインド太平洋地域でも報道された。こうした国々でも、人身売買業者がアプリを使用して犠牲者を違法企業に誘い込んでいる。 多くのメディアが報じているように、抵抗する被害者はしばしば拷問されたり、他の犯罪シンジケートに売られたりする。

▶ 続きを読む
関連記事
インド南部のシヴァリンガ地区で11月30日、2台のバスが衝突する事故が発生し、少なくとも11人が死亡、60人が負傷した
東南アジア各国が豪雨による深刻な洪水と土砂崩れに見舞われ、死者は600人を超えた。インドネシアやタイなどで被害が拡大しており、各国が救助と復旧に追われている
マレーシア政府は、2026年から16歳未満の未成年によるソーシャルメディアのアカウント登録と使用を禁止する方針を発表した
20日、「中国共産党のスパイ」疑惑が持たれているフィリピン北部バンバン市のアリス・グオ前市長は、人身売買に関与した罪で終身刑を言い渡された
ミャンマー軍は最近、悪名高いKK詐欺園区を「掃討した」と発表し、爆薬を使って園区の建物を爆破したと主張。しかし「大紀元時報」の取材によると、複数の生存者や救助関係者は「それは外部向けの見せかけにすぎない」と証言している。