紅海でミサイルを発射する米海軍駆逐艦。2014年撮影 (Photo by Mass Communication Specialist 2nd Class Carlos M. Vazquez II/U.S. Navy via Getty Images)

日本がイージス駆逐艦で反撃能力強化へ

日本の防衛省は、中国と北朝鮮のミサイル脅威が迫っていることを受けて、ミサイルベースの反撃能力の開発を目指している。 海上自衛隊のイージス艦隊に新たに追加される2隻には、長距離巡航ミサイルと超高速滑空兵器が装備される可能性がある。 防衛省は、このための費用として最大規模の予算を要求している。

浜田靖一防衛相は2022年9月2日に記者団に対し、「イージス艦2隻は状況に応じて常に継続的に日本を守り、様々なミサイルの脅威に対応できる能力を持つべきだと考えている」と述べた。

浜田防衛相は、イージス艦には超音速兵器の能力と長期配備に耐える能力が含まれる予定であるとした上で、2023年度予算要求にはイージス艦の設計と部品の取得が盛り込まれており、就役に向けて加速される予定だと述べた。

▶ 続きを読む
関連記事
23日、海上保安能力強化に関する関係閣僚会議が開催。尖閣周辺等の緊迫した情勢を背景に、大型巡視船や無操縦者航空機の増強、自衛隊や同志国との連携深化など、日本の海を守り抜く重点方針を確認した
中共の軍事的圧力が強まる中、日本の防衛政策が転換点を迎えている。国会は史上最大規模の防衛予算を可決し、防衛費をGDP比2%に前倒しで引き上げた。戦後続いた抑制路線からの変化が鮮明になっている
高市総理は自衛官の確保を「至上命題」と位置づけ、創設以来初となる俸給表の独自改定前倒しを指示。過去最高の給与水準や再就職支援の強化を柱に、自衛官が誇りを持てる新たな生涯設計の確立を図る
防衛省は12式地対艦誘導弾能力向上型の米国での発射試験に成功し、本年度中の開発完了に目途を付けた
米上院の超党派議員は17日、中共による日本への圧力を批判し、日本を支持する決議案を提出した