ブリンケン米国務長官は、国連が中国が新疆ウイグル自治区で人道に対する犯罪を犯した可能性があるとする報告書を公表したことを歓迎するとした上で、米国の懸念が一段と深まったと述べた。 8月15日、ワシントンで撮影(2022年 ロイター/Mandel Ngan / Pool via REUTERS)

米、中国新疆巡る国連報告を歓迎 「懸念深まる」=国務長官

[ワシントン 1日 ロイター] – ブリンケン米国務長官は1日、国連が中国が新疆ウイグル自治区で人道に対する犯罪を犯した可能性があるとする報告書を公表したことを歓迎するとし、ウイグル人や他の民族に対する大量虐殺に対する米国の懸念が一段と深まったと述べた。

国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は8月31日に公表した報告書で、中国政府がテロ対策や「過激派」対策として新疆ウイグル自治区で深刻な人権侵害を行っているとし、少数民族ウイグル族などに対する恣意的で差別的な身柄拘束は人道に対する犯罪に相当する可能性があると指摘した。

ブリンケン国務長官は声明で「この報告書は、中国当局が新疆ウイグル自治区でイスラム教徒が大半を占めるウイグル人やその他の少数民族、宗教団体に対して行っている大量虐殺や人道に対する罪に関する重大な懸念を深め、再確認するものだ」だと述べた。

米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は声明で、同盟国やパートナー国と共に、こうした行為を終わらせるよう中国に要求していくと表明。「国連人権理事会の全理事国が早期にこの報告書の調査結果を正式に議論し、こうした残虐行為の加害者の責任を追及することが重要になる」とした。

グテレス国連事務総長は報道官を通して、報告書で示された勧告を中国が受け止めることを期待していると述べた。

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