8月4日、米国家安全保障会議のカービー戦略広報調整官(写真)は、台湾周辺で実弾射撃を含む軍事演習を開始した中国との緊張の高まりを回避するため、空軍が週内に予定していた大陸間弾道ミサイル(ICBM)「ミニットマン3」の定期発射実験を延期したと発表した。写真はワシントンで撮影(2022年 ロイター/Jim Bourg)

米、ICBM発射実験延期 台湾巡る中国との緊張の高まり回避

[4日 ロイター] – 米国家安全保障会議(NSC)カービー戦略広報調整官は4日、台湾周辺で実弾射撃を含む軍事演習を開始した中国との緊張の高まりを回避するため、空軍が週内に予定していた大陸間弾道ミサイル(ICBM)ミニットマン3」の定期発射実験を延期したと発表した。

カービー氏は「中国が台湾周辺で軍事演習を行う中、米国は誤算と誤解のリスクを減らすことで、核保有国としての責任ある態度を示している」とし、「緊張の一段の高まりは米国や台湾のほか、地域全体の利益にならないため、週内に予定されていたICBM発射実験を近い将来に延期した」と述べた。

ロシアのプーチン大統領がウクライナ侵攻開始後に核兵器運用部隊に警戒態勢を敷くよう命令したことを受け、今年春にもミニットマン3の発射実験を延期している。

ミニットマン3は米ボーイングが製造。射程距離は約9660キロで、飛行速度は時速約2万4000キロに達する。

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