8月2日夜、台湾の松山空港に到着したナンシー・ペロシ下院議長と米下院議員団(スクリーンショット)

【速報】ペロシ氏、台湾到着 現職の米下院議長として25年ぶり

米国のナンシー・ペロシ下院議長は2日夜11時半過ぎ、台湾北部の松山空港に到着した。明日3日には蔡英文総統と面会するほか、立法院(台湾の議会)の参観や要人との面会が予定されているという。米国の現職の下院議長が台湾訪問するのは、1997年のギングリッチ氏以来25年ぶり。

今回の台湾訪問は中国共産党の圧力を押し切る形で実現した。7月28日の米中首脳電話会談で習近平氏は「外部勢力の干渉に断固反対する」「火遊びすればその身を焦がす」と威嚇した。中国共産党系メディアの前編集長はペロシ氏の航空機を「撃墜する」と過激な言論を繰り広げた。台湾訪問当日には中国軍の艦艇や作戦機が台湾周辺に出没したものの、ペロシ氏の予定を変えることはできなかった。

中国共産党の軍事的圧力に対し、米台は実力で対抗した。米海軍は2日、台湾周辺に空母を含む艦艇4隻を配備し、ペロシ氏の護衛とした。台湾軍も同日8時~4日12時までを「戦備強化整備指導期間」と定め、中国軍の脅威に応じて適切に対応すると発表した。

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