2022年6月30日、フロリダ州マイアミのI-95号線を走行する車両 (Joe Raedle/Getty Images)

中国企業の車両盗難防止用GPSに「深刻な」脆弱性 遠隔操作される可能性も

米国のサイバーセキュリティ企業ビットサイト(BitSight)は19日、中国企業MiCODUSが製造する盗難防止用GPSユニットに6つの「深刻な」脆弱性を発見したと発表した。第三者が遠隔操作で車両を不正操作するなど、運転の安全問題や国家安全保障の脅威につながる可能性があると警鐘を鳴らしている。

報告書によると、問題になっているのは、手軽に入手できることで人気の盗難防止用GPSユニット「MV720」。脆弱性が悪用された場合、第三者が遠隔操作で行動を追跡したりするほか、走行中の車両の燃料供給を遮断することも可能だという。同製品は現在169カ国で合計150万台が企業や個人によって使用されている。

米国のサイバーセキュリティ専門家リチャード・クラーク氏は「中国が米国内の車両を遠隔操作できるようになれば問題だ」と強調。「これらの脆弱性が容易に悪用され、個人の安全や国家の安全保障に影響を及ぼす恐れが出てきた以上、安全なIoT(モノのインターネット)インフラを持つことの重要性が改めて浮き彫りになった」と声明で述べた。

▶ 続きを読む
関連記事
米国の新規失業保険申請件数が19万4千件に減少し、約57年ぶりの低水準に迫った。企業の採用活動は低調だが、解雇も少なく、雇用市場は底堅さを維持。イラン戦争による経済への影響が懸念されるなか、「採用も解雇も少ない」状況が続く
米国人の33%が、死刑執行に失敗した死刑囚への再執行を支持。一方、39%は終身刑への減刑を支持した。テネシー州では薬物注射による死刑執行に失敗し、受刑者が生還する事例が発生。死刑制度のあり方が改めて問われている
中国共産党がSNSの偽アカウントを使い、米国社会の分断をあおっていると米上院議員が警告。法輪功や神韻芸術団を標的とした偽情報工作、米国政治への介入疑惑が浮上している。専門家は規制強化を求め、米司法省も越境弾圧への取り締まりを進める
米国で新型合成オピオイド「シクロルフィン」が流行。フェンタニルを上回る強い毒性が指摘され、2025年7月~26年2月までに少なくとも55人が死亡。既存の薬物検査で検出が難しく、警戒感が高まっている
米8州が14日、子供への危害や保護者への欺瞞、消費者保護法違反を主張し、チャットGPT開発元のオープンAIを提訴。OpenAIは安全対策を強化していると反論している