蔡英文総統とマーク・エスパー米前国防長官は19日に会談した(台湾総統府提供)

「一つの中国」政策はすでに無用 米エスパー前国防長官、蔡英文総統と会談

台湾の蔡英文総統は19日、米国のマーク・エスパー前国防長官と安全保障や経済発展について会談した。エスパー氏は個人の意見とした上で、長らく続いた「一つの中国」政策はすでに無用であるとし、米国は「あいまい戦略」から脱却すべきと述べた。

エスパー氏は、ロシアによるウクライナ侵攻は世界が直面する大きな問題であるとしつつ、民主主義に対する最大の脅威は、法の支配に基づく秩序を破壊する中国であると指摘した。

台湾は中国共産党の脅威に立ち向かう最前線に位置しており、西側諸国は積極的に支援すべきだと呼びかけた。米国の政策決定者の間では、「中国は戦略的な競争相手であり、台湾は支援し守るべき良き友である」とのコンセンサスがあると言及した。

▶ 続きを読む
関連記事
12日の中国外交部会見で示された、台湾有事を「内政」とする論理が日本や沖縄にもたらす法的リスクを分析。中国共産党の法律戦・心理戦に対抗し、日本が発信すべき戦略的ナラティブとは何か?
「(国防は)我々が団結し、対外的に共同戦線を張るべき領域である」と頼清徳総統は述べた
台湾検察は、中国共産党のスパイ組織構築に関与したとして、元行政院職員を含む台湾人男性2名を起訴した。中国の「統一戦線」戦略による浸透工作の一例であり、検察は主犯格に対し懲役10年以上を求刑している
中共が台湾包囲の大規模演習を実施中。トランプ大統領は「習近平は一線を越えない」と冷静に語り、過去の演習より小規模と指摘。台湾国防部は監視映像を公開し警戒態勢を強調
中共東部戦区が12月29日、台湾周辺で大規模軍事演習「正義使命-2025」を開始。海空封鎖・実弾射撃を実施し、強硬発言を連発。専門家は日米支持への反発と国内危機逸らしと分析、結果的に逆効果と指摘