愛知県の元市議、広州麻薬密輸未遂事件 9年の長期勾留で体調悪化
中国から日本への麻薬密輸未遂で9年間留置されている愛知県稲沢市元市議・桜木琢磨氏(78)の二審が20日、広東省高級人民法院(高裁)で開かれた。桜木氏は無罪を主張した。法定代理人を務める徐昕弁護士によれば、桜木氏は「騙された」と述べ、覚せい剤の存在は全く知らなかったという。即日結審し、後日判決が言い渡される。いっぽう一審では判決まで数年に及び、桜木氏は長期勾留で体調を悪化させている。
一審は2014年8月、広州中級人民法院(地裁)で開かれた。弁護側によれば、桜木氏が確信を持って覚せい剤を運んだとの「麻薬運搬」を立証できず、罪状を「麻薬密輸」に切り替えた。20回あまり判決は延期され、結審から5年も経った後の2019年11月に無期懲役判決が言い渡された。推定無罪であるとして弁護側は上訴。およそ2年半後となる今年の6月、二審が開廷した。
ことの発端は90年代に遡る。市議を5期連続務めてきた桜木氏は、産業機器の輸出入に関わる国際貿易会社の経営者でもあった。しかし、ナイジェリアをめぐる詐欺に遭い、桜木氏は約23万ドルの損失を被った。
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