6月30日、米暗号資産会社ハーモニーの主要サービスがサイバー攻撃に遭い、1億ドルもの暗号資産(仮想通貨)が盗まれた事件で、北朝鮮のハッカー集団が関与した可能性が高いことがデジタル調査会社3社の調査で分かった。写真はポーランドのワルシャワで2013年2月撮影(2022年 ロイター/Kacper Pempel)

暗号資産1億ドル流出、北朝鮮ハッカーが関与の可能性=調査会社

[ソウル 30日 ロイター] – 米暗号資産会社ハーモニーの主要サービスがサイバー攻撃に遭い、1億ドルもの暗号資産(仮想通貨)が盗まれた事件で、北朝鮮のハッカー集団が関与した可能性が高いことがデジタル調査会社3社の調査で分かった。

暗号資産は23日、ハーモニーが提供する異なるブロックチェーン(分散型台帳)間の暗号資産移転サービスから盗まれた。

調査会社によると、その後のハッカー集団の行動が北朝鮮の関与を示唆した。

ハーモニーの調査に協力しているブロックチェーン分析のチェーンアナリシスは、攻撃の手法のほか、暗号資産の出所を不明にするサービス「ミキサー」への支払い方法が過去の北朝鮮絡みのサイバー攻撃に類似しているとツイッターで分析した。

別の調査会社エリプティックは北朝鮮系のハッカー集団「ラザルス」が関与した可能性があるとした。

チェーンアナリシスによると、北朝鮮の関与が確認できれば今年に入って北朝鮮の明確な関与があったサイバー攻撃は8件目となり、盗まれた資金は10億ドルと、年初からサイバー攻撃で盗まれた資金全体の60%を占めるという。

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