こんな岩穴から数千万円の水晶?! 採掘動画が話題に

アメリカの宝石ハンタールイ・カッパさんは、3億5千万年前の水晶を素手で誰も知らない穴から取り出すことがどれほどスリリングなことか知っている!  それが何千ドルもの価値のある光り輝く石ならなおさらだろう。 ハーキマーダイヤモンド(Herkimer diamond)を専門に採掘するカッパさんにとって、それはごく当たり前のことだ。

(こんな穴から高価な水晶の結晶が…画像はこちら
 

最近、友人のララさんが彼女が岩に開いた穴から貴重な水晶の塊を取り出す様子をSNSで公開し、約900万回の再生回数を記録している。

Raw Specimenというオンラインショップを運営しているカッパさん(33歳)は、ニューヨーク州ハーキマー郡ミドルヴィル村で、4月から10月まで、一日中、この珍しい鉱物を採取していた。 発見された場所「ハーキマー」にちなんで名付けられたこの宝石は、非常に透明度の高い美しい水晶の一種で、非常に高い人気を誇っている。

「本物のダイヤモンドではありません」 「みんなは私に、『水晶でしょう?』と言うけれど、これは地球上で得られる最高の水晶です」 とカッパさんは「大紀元時報」に語った。

メイン州ポートランド出身の地質学者だった彼女は、最終的にこの水晶採掘というエキサイティングで稼げるキャリアを選択したが、それは同時にハードワークでもあった。 宝物が隠されている可能性がある穴を見つけるには、まず重い岩壁をこじ開けなければならないが、大きな機械や電動工具は使用できない。

これらの美しい水晶は、数億年前に堆積した白雲岩の非常に小さな空洞の中で、非常にゆっくりと形成されたものだ。

「お目当ての穴が見つかると、手を突っ込んで次々と水晶を取り出すことができて、とてもワクワクします!」と彼女は言う。

ララさんがカッパさんが鉱脈を掘り当てた様子を動画に捕らえた日はここ数日の作業の集大成だった。

彼女は穴を発見すると、最初に5ガロンのバケツに一杯の結晶を取り出したが、その多くはいずれも大きく、非常に透明度の高いものだった。

カッパさんは「しかしララが鉱山を訪れていたので、穴を案内することにしました。 私は、彼女に穴に手を入れてもらい、穴の床や壁を触って、私が見落としているような石英を見つけることができないか、と頼みました」

「ララの腕は私より長くて細く、さらに探索を続けた結果、穴の奥に隠れた隙間を発見しました」と振り返った。

約1分後、ララさんは水晶に触れたような気がすると言った。

カッパさんは 「しかも小さいのじゃなくて、大きいものでした」

「信じられないような体験でした」「ララはこんなものを実際に見たことがなかったから、特に驚いていました」と言った。

オフシーズンになるとカッパさんはこれらの標本を売り始めた。 この日に見つかったたくさんの小さな水晶は、2万ドルから3万ドルの価値があった。

これらの宝石の価値は、その大きさ、透明度、形状などによって大きく異なる。 水晶は1個1個が1ドル以下から数千ドルするものまであり、本当に希少なものは天文学的な値段で取引されることもある。

「私が知っている最も貴重なクリスタルは、長さわずか1.75インチしかなかったですが、完全に無傷のもので、鉱山の駐車場に1万ドルで売れました」とカッパさんは言った。

顧客の多くは鉱物収集家だが、宝石商やニューエイジのヒーラーも水晶を必要としている。

石英には様々な種類があり、完全に結晶化した無色透明のものは水晶、不完全なものは石英と呼ばれている。

(翻訳・李明月)