(NICOLAS ASFOURI/AFP/Getty Images)

中国政府、農村部に若者の採用促す 就職難で 「上山下郷運動」再来か

若者の就職難が深刻化する中国の指導部はこのほど、大卒者に対して経済未発展の農村部で就職、または起業するよう促した。

中国教育省や財務省などが共同声明で、各地方政府に対し「大卒者を村務担当者として積極的に採用する」と示した。農村部で就職し起業した優秀な大卒者を奨励し、大きく取り上げるよう指示した。

中国の都市部と農村部の経済格差が拡大しているため、SNS上では同政策に関して批判の声が上がった。ネットユーザーらは、「農村部での月給は1~2千元(約2~4万円)しかないのに」「党幹部の子女が率先して農村部に就職」などと非難した。また、同政策は毛沢東時代の「上山下郷運動」の再来と指摘する人もいる。

▶ 続きを読む
関連記事
中国教育部(省)のデータによると、今年の大卒者数は前年比167万人増の約1076万人になる。就職難が深刻化する […]
中国のインターネット上で最近、上海の警察官が男性市民を無理やり隔離施設に連行しようとする動画が話題となった。 […]
各業界への規制強化や都市封鎖など厳しい「ゼロコロナ」政策が続く中国は、夏の卒業シーズン(6~7月)を迎えている […]