英国政府、中国による英国最大のマイクロチップ工場の買収を調査
中国国営テクノロジー企業による英国最大のマイクロチップ工場の買収について、国家安全保障に関する全面的な評価が行われることになった。
英国国内の政治的圧力やワシントン発の懸念もあって、クワーテング英民間企業・エネルギー・産業戦略相は「ネクスペリアによるニューポート・ウエハー・ファブの買収が国家安全保障に脅威を与えるのか」について調査することを了承した。ネクスペリアは、中国のスマートフォン・メーカーである聞泰科技(ウィングテック)の子会社である。
クワーテング氏は、「新しい国家安全保障投資法に基づく完全な評価を実施する」とし、「海外からの投資は国家安全保障を脅かすものであってはならない」とツイッターで発表した。
関連記事
オランダ経済大臣が半導体メーカー・ネクスペリア接収の経緯や中国移転計画疑惑について語った。欧州の依存リスクに警鐘。
米紙WSJ調査で、中国AI企業が第三国経由でNVIDIAチップ約2300枚を入手した実態が判明。米規制を迂回した4段階の手順を解説。
G7は中国依存を減らすため、26件の重要鉱物投資と国際連携を推進。カナダ主導で資源供給網強化へ具体策を発表。
トランプ政権は各国に対し、貿易交渉の加速を求めて「最良の提案」を6月4日までに提出するよう要請した。10%の基本関税の猶予期間が7月初旬に終了するのを前に、合意形成を急ぐ動きとみられる。
韓国統計局が30日発表した10月の鉱工業生産指数は、季節調整済みで前月比3.5%低下した。半導体の生産減を背景に、昨年12月以来最大の落ち込みとなった。