米ボストン、中国製地下鉄車両が故障 過去も複数回
米マサチューセッツ州ボストンの地下鉄「オレンジライン」で19日、中国国有鉄道車両メーカー、中国中車(CRRC)が製造した車両が故障したため、州交通当局はオレンジラインのすべての新車両の運行を停止し、原因究明を指示した。
州の公共交通機関を管轄するマサチューセッツ湾交通局(MBTA)は同日、ツイッターを更新し、「ブレーキ制動ユニットに故障が起きた」と発表した。故障によるケガ人はいないという。
地元メディア「WCVB」によると、MBTAはオレンジラインにCRRC製の車両64両を投入した。また、ボストンの地下鉄のレッドラインでは6両が使用されている。
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米ニューヨーク市の地下鉄を運営するニューヨーク州都市交通局(MTA)は19日、川崎重工業がニューヨーク市内の新型地下鉄車両を受注することになったことと発表した。受注規模が最大1612両で、総額が約36億1200万ドル(約4000億円)と、川作重工業として過去最大となった。共同通信社が20日報じた。
米国下院の輸送・インフラ委員会は5月中旬、公聴会を開いた。鉄道車両メーカ世界最大手の中国国有・中国中車(CRRC)による米公共機関の入札例が続いている。中国中車の製造車両は、米国民へ向けた監視カメラや、中国からワシントンの地下情報のアクセスを許すことになるリスクがあり、参加者からは、米国の安全保障問題に繋がりかねないと危機感をあらわにした。