「無症状感染」という亡霊に怯えた2年間
「無症状者も感染させる」という概念が広まった経緯を説明しよう。
パンデミックが始まった2020年1月、複数の医師が連名で、無症状感染の可能性を示唆するレターを著名な医学誌「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に投稿した。レターは、上海から来た中国人女性とビジネス会議に出席した後、新型コロナに感染したドイツ人男性のケースを紹介した。女性は中国への帰国便で体調を崩し、後に陽性と診断されたという。彼女はドイツ滞在中ずっと無症状だったため、「無症状感染」という説がここから生まれた。
しかし、この報告には誤りがあった。レターを投稿した医師らは、誰もこの無症状とされた女性に直接話を聞かなかったのである。後にドイツの公衆衛生機関であるロベルト・コッホ研究所(RKI)が女性に改めて連絡したところ、彼女はドイツ滞在中に症状があったことを打ち明けた。彼女は倦怠感や筋肉痛があったため、鎮痛剤を服用していたのである。彼女は無症状ではなく、医学誌のレターは誤報に過ぎないことが分かった。
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