リンダ・トマス=グリーンフィールド米国連大使。(Michael M. Santiago/Getty Images)

米中の国連大使、SNSで応酬 ウイグル問題めぐって

米国の国連大使は20日、ツイッターを更新し、中国当局に拘束された新疆ウイグル人の女性医師の釈放を求める内容を投稿した。これに中国の国連大使は女性医師がテロリストと反発し、両大使は応酬を繰り広げた。

リンダ・トーマス=グリーンフィールド米国連大使は投稿で、中国当局に不当逮捕されたウイグル族の医師、グルシャン・アバス氏の「安全と解放を求め続けていく。そしてウイグル人や他の民族・宗教団体に対する中国当局の残虐行為をも糾弾する」と述べた。

アバス氏は2019年3月、中国当局からテロ活動に関する罪で懲役20年の判決を受けた。消息不明になった彼女を探し続けた家族が判決を知ったのは2年後だった。

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