岸防衛相、北朝鮮の新型ICBMに強い危機感 米全土射程の可能性
北朝鮮が発射した弾道ミサイルについて、岸信夫防衛相は25日の記者会見で、大陸間弾道ミサイル(ICBM)級であるとし、「次元の異なる深刻な脅威だ」と述べた。24日深夜にはオースティン米国防長官と電話会談し、日米同盟の強化と日米韓3か国での連携について確認した。
岸防衛相は、北朝鮮の弾道ミサイルは1万5000キロを超える射程になりうることから、アメリカ全土を射程に収める可能性があると指摘した。
北朝鮮のミサイルは24日14時半頃、同国西岸付近から東方向に発射された。防衛省によると、ミサイルは約71分飛翔し、北海道の渡島(おしま)半島の付近の日本の排他的経済水域内に落下したと推定されている。飛翔距離は約1100キロ、最高高度は6000キロを超えたという。
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高市総理は就任3日後の23日、北朝鮮による拉致被害者家族との面会で、金正恩氏との首脳会談に臨む覚悟を表明し「あらゆるチャンスを逃さない」と強調した。家族会は早期実現を強く要求した。
疑わしきは罰せずというのは司法の原則だ。しかし軍事の原則は疑わしきは罰せよ、である。敵の先制攻撃を許して味方が壊滅したら、元も子もない。
木原稔防衛相は28日の会見で、北朝鮮が弾道ミサイル技術を使用して衛星打ち上げを試みたことについて、日米韓の3カ国が「緊密な情報共有」を行なったと発表した。日米韓は昨年末、北朝鮮が撃つ弾道ミサイルの探知情報の即時共有を始めたと発表している。
何てことをしてくれるのかーー。北朝鮮が弾道ミサイルを発射したとの報を受け、在日朝鮮人のパク・ヨンさん(仮名、40代)は肩を震わせた。おりしも日本と北朝鮮はサッカーで予選枠を競っていた。冷酷で傲慢な金正恩体制、日本での静かな営み。二国間のはざまで在日朝鮮人は複雑な思いを抱えていた。
外交関係者の話によると、北朝鮮は国連制裁に違反し、中国の10以上の都市で北朝鮮人従業員を雇用した50以上のレストランを経営しているという。これらレストランの収益の大半は、北朝鮮政権によって核・ミサイル開発資金に充てられていると見られている。