簡単かつ効果的 ネガティブな考え方を変える「ポジティブシンキングチャレンジ」
人間の脳は、人生のマイナス面に目を向けがちですが、悲観的な起業家やビジネスパートナーとは誰も一緒に仕事をしたくはないでしょう。
習慣を身につけるには66日かかること、そして自分の考え方が全体の気分や生産性に影響することを知ったのはつい最近のことです。人間には生来、ネガティブな傾向があります。良いことに比べて、悪いことの方が心の中に占める割合はずっと大きいのです。 1つのひどいことが脳に与える影響を克服するためには、5つの良いことを経験しなければなりません。
ポジティブシンキングの重要性
認知心理学の研究者たちは、うつ病や不安と、行動や意思決定の遅れの間には、正の関係があることを発見しました。うつ病や不安神経症の症状が強くなると、先延ばしにすることが増えます。精神疾患とは関係のない一時的な気分の悪さであっても、生産性を低下させる可能性があります。 ビジネスマンとして、アウトプットは成功か失敗かの分かれ目になるため、マイナス要因も含めて真剣に考えなければなりません。
また、気分は意思決定プロセス、モチベーション、興味に影響を与えることがあります。嫌な気分を長く持ち続けると、精神的な健康状態が全体的に低下し、ビジネスにも支障をきたします。イライラしていたり、ネガティブで不機嫌だったり、自分の会社にほとんど興味がない起業家と仕事をしたいと思うクライアントはいないものです。
ポジティブシンキングに集中するための66日間のチャレンジ
ソーシャルメディアではポジティブや感謝に関するチャレンジが溢れていますが、私は自分自身で「ポジティブシンキングに集中する66日間チャレンジ」または単に「66日間チャレンジ 」と呼ぶものを作成することにしました。
ルールは、毎日起きたポジティブなことを5つ書き出すというもので、驚くようなことでなくても、自分のビジネスに関連したことでなくても構いません。目標は、当たり前のように感じる小さなことに、ポジティブな考え方で目を向けることです。
チャレンジ開始
私はこのチャレンジを始めて3日目に突入しています。ここでチャレンジ2日目に書き留めたポジティブなことの例を5つ紹介します。
1.散髪をした。
2.顧客との取引を成立させた。
3.首の痛みがかなり軽減された。
4.大好きな家族や友人と、本当に良い映画を観た。
5. ネットビジネス担当者と素晴らしいアイデアについて話し合い、会社のビジネスバリューとミッションステートメント(行動指針)を定義した。
これらは、多くの人にとっては平凡なことかもしれませんが、私にとっては重要な勝利でした。
まず、髪型を変えて、スタイリストさんと楽しく会話することで、かなり自分に自信がつきました。2つ目は、何とか契約できたクライアントが、以前から契約しようとしていたクライアントだったことです。3つ目は、私は慢性的に首が痛いので、痛みの少ない日はめったにありません。4つ目は、映画が良い娯楽となり、友人や家族と過ごす時間を大切にできたことです。最後に、他のチームメンバーと一緒に作るという決断をしたことで、私は自分のビジネスとチームに対する誇りを再認識しました。
チャレンジ2日目にして、些細なことでも1日や全体の気分に大きな影響を与えることに気づかされました。
それまでは、髪を切るという簡単なことで、こんなに楽しくてリラックスできるなんて思ってもみませんでした。以前の私だったら、そんな単純な喜びを無視して、その日起きた嫌なことにばかり目を向けてしまいそうですが、ポジティブシンキングを心がけることで、自分自身を完全に集中させることができました。
もちろん、ネガティブな思考に直面したとき、これはまだ難しいことかもしれません。
「66日間チャレンジ」 は、私にとって特別な挑戦でした。最も重要なことは何かを理解し、何事においても明るい面を見ることができるようになったからです。チャレンジを通して、毎日リストを作成することは、よりポジティブな思考の焦点を身につけるのに役立ちました。
ポジティブな思考パターンを構築することは必然の結果ですが、チャレンジ中はそうである必要はなく、その代わりに「自分の焦点を変える」ことに集中するべきです。子供の頃によく聞いた「黄色しかない部屋に入って、名前を全部赤にしてと言われても、できるわけがない」という言葉を思い出しますね。
人生も同じで、ネガティブなことばかりに目を向けていると、ポジティブな良いことを見逃してしまいます。ネガティブに考える傾向は、あなたの人生で目にするネガティブなものの量を増やしてしまうでしょう。その代わりに、自分の人生の中でポジティブなことを探す習慣を身につけることで、生まれ持ったネガティブ思考の偏向を反転させることができます。それが「66日チャレンジ」です。
一緒にチャレンジしよう
ぜひ、このチャレンジに参加してください。ノート、メモ帳、コンピュータのメモ帳、ワープロ、タブレットなど、お好きなものを持参して、その日のベスト5を記録します。
最も重要なことは、1日のうち数分間、今日起こった最も幸せなことを振り返る時間を設けることです。たとえそれが些細なことであっても、一見平凡に見えることであっても、です。 一緒に、この新しい習慣を取り入れて、脳を再教育し、ネガティブな思考を排除して、ポジティブな善意に変えていきましょう。
(翻訳・井田千景)