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臨床心理士が指摘する子育ての盲点(2) イヤイヤ期? 子どもの怒りを解除するには

イライラ」地雷を解除する3つの戦略

1.まずは黙って、観察すること

なぜ子どもはイライラするのでしょうか?大人の配慮が子どもを怒らせるからでしょうか。

何を言っていいのか、何も言う必要がないのか、考える必要があります。そして、何か言った後は、子どもに怒りの波動を送り込まないように、一旦立ち止まって子どもの反応を観察することが必要です。

親の方も何か怒りが湧いてきたと感じたら、しばらく黙っているのが適切な冷静さの保ち方です。

口うるさい親とイライラしている子どもでは、どうしても対立や反抗が起きてしまいます。

2.会話のテンポを遅くする

すぐ怒る子どもと接するときは、子どもの顔色を伺うことが大切です。ゆっくり話すと、間を置いて子どもの反応を観察することができ、またゆっくりと話し方を修正することもできるのです。

私は親子関係、または先生と生徒との交流は、とても「デリケート」なプロセスであることを強調したいと思います。

子どもが落ち着いて話したら、こちらも落ち着いて返すというのが原則です。そこで子どもは、自分への優しさのお返しに優しさを使っているのだと理解するのです。

3.外部からの言語刺激を避ける

子どもの感情が落ち着かないときはどうしたらいいのでしょうか?

まず、あなたのお子さんの周りに、親や兄弟、先生など、火に油を注ぎ、子どもが怒っているときに絶えず言葉で刺激を与えている人がいないかどうか、思い出してみてください。

常に刺激を受け続けているため、時々怒りが収まらず、感情を落ち着かせることが難しい子どももいます。だからこそ、子どもが不機嫌になったとき、私たち大人はまず冷静になることです。

私たちが落ち着いているとき、言葉の刺激を減らすと、子どもは「クールダウン」でき、周囲の刺激に対処するためにエネルギーや労力を使わなくて済むので、ゆっくりと落ち着く機会を得ることができるのです。

子どもを安定した気分に導く4つのコツ

 

1.大人がまず冷静さを示す

大人はどう冷静になれるでしょうか?過去に自分がどのように心を落ち着けてきたか、よく考えてみてください。何か方法があるはずですが、それを遡って考え、引き出して実践していくということをやって練習していくしかありません。

子どもに落ち着きを求めるのだから、まず「落ち着き」とは何かを教えてあげなければならない、と考えましょう。

逆に言えば、私たち大人が冷静になれないのに、目の前にいる感情的になっている子どもをどうやって落ち着かせることができるのか、ということです。

2.子どもと一緒に「落ち着き」を実践する

子どもが落ち着きやすい場面を考えてみましょう。例えば、静かに一人でいる、散歩をする、風に吹かれる、絵本をめくる、音楽を聴く・・・、静かに目の前の静物を見る、集中する瞬間にお子さんが落ち着けるようにする・・・などです。

これを日常生活の中で実践すれば、子どもは適切なタイミングで対応できるようになり、常に感情を揺さぶられるような状態にはならなくなるはずです。

3.より精神的に安定した状況を作る

私はよく、親や教師が、子どもの感情が比較的落ち着くような状況を作ることを提案します。子どもが最も落ち着いている状況をよく観察し、記録してみるのです。

一日の大半を安定した気分で過ごすことができれば、その子の感情の調節やコントロールも比較的安定しているはずだと私は考えています。

4.家庭の緊張をほぐす

家庭や教室の雰囲気が常にピリピリしていないか、常に自分自身を意識し、検証することが必要です。家庭内で大人も子どもも、ちょっとした刺激で、いつ怒りが爆発するかわからないような、動揺、不満、怒り、焦りといった感情的な反応をしていないでしょうか。

緊張を取り除くには、まず話し方を調整することから始め、声のトーンを落とすことです。

また何か物を言うときに自分の良くない感情が出てこないか、自己認識の練習をしてみましょう。

私たちが冷静に表現しようとすると、子どもたちも冷静に話を聞いてくれやすくなります。

私はよく、「子どもにしてほしくない行動や感情を、子供にさせない最も簡単な方法は、自分自身がそれをしないことだ」と念を押しています。 (ウェブサイト記事)

(翻訳・志水慧美)

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